2万種以上のバラの中から
クレオパトラが愛した
バラの女王
世界に2万種以上あると言われているバラですが、その中でもダマスクローズは
「バラの女王」として古くから人々に愛されてきました。
あのクレオパトラもダマスクローズを愛し、
お風呂に浮かべたり、ベッドの周りに敷き詰め、香りを楽しんだと言われています。
ダマスクローズを蒸留して作られるローズオイルは
化学合成香料でも代替することができず、
現代でも貴重な天然香料として大切にされています。
そして、花びらは食用としてジャムや、
ハーブティーなどに使用されています。
ダマスクローズが愛される理由
ローズの香りで
心をリラックス
香りには、私たちが思っている以上に感情や体調を左右する力を持っています。
バラの香りは気持ちを高める「ドーパミン」や、精神を安定させる「セロトニン」といった脳内ホルモンの分泌に働きかける効果があると言われております。
ストレスや緊張が和らぐことで
心がリラックスすると言われています。
ローズオイルで
肌が美しく綺麗に
ローズオイルには、抗菌作用や皮膚の調子を整える作用があると言われています。
そのため、ローズオイルを肌に塗ることで、乾燥肌などの調子を整えてくれると言われています。
また、香りをかぐだけでも
肌がきれいになると言われています。
香りで心のストレスが緩和され、肌のバリア機能が
高まるためだと言われています。
バラを飲み・食べることで
身体の調子を整える
バラには整腸作用があると言われています。
産地であるブルガリアでは、子どもが腹痛になるとバラのジャムやシロップを食べさせる
ことで体調を整えることが多いそうです。
ローズオイルやローズウォーターは血液の循環や女性ホルモンの働きを
サポートすると言われています。
女性ホルモンの乱れや冷えから発生する、生理痛や月経周期の乱れ、
更年期の症状といった、女性特有の悩みの軽減へ繋がると言われています。
また、バラを毎日摂取していると、
胃や腸で香りの成分である「ゲラニオール」が吸収され、
汗と共に体の外に放出されるようになり、体からバラの香りが漂うようになります。
ダマスクローズの中でも
最高級のブルガリア産を使用
「バラの谷」で収穫されたローズを使用
南にはギリシャ、東には黒海という場所に位置しているブルガリア。
ヨーグルトと共にバラの産地として有名なブルガリアの中央部に、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈の間に位置する地域に「バラの谷」はあります。
「バラの谷」はその名の通り、香油用のバラの世界的産地として知られており、バラにとって気候や土壌、水源といった様々な面で栽培に最適な環境条件が揃った場所になっています。
毎年6月の初旬には収穫を祝う「バラ祭」が開かれるほど、バラにゆかりのある地域です。
ダマスクローズの収穫からローズオイルになるまで
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1年のうち約20日の間に収穫
ダマスクローズは5月下旬から6月上旬にかけて花を咲かせ、1年のうち20日程度しか咲かないバラです。
この花が咲く時期は午後にスコールが降り、翌朝は晴れるという独特の気候になります。
この独特の気候により発生するスコールこそが、香り高いダマスクローズを育てる最も大切な条件となります。 -
花より香りを蓄えたつぼみを収穫
ダマスクローズは世界一香りが良いバラとして知られていますが、その香りは開いた花よりもつぼみが良いと言われています。その理由は、つぼみの時が1番香りを蓄えている状態だからです。
花が開くとスコールで浴びた水と一緒に、香りがどんどん外へ逃げてしまいます。
そのため、朝早く、太陽が昇る前に丁寧に収穫することで、ダマスクローズ本来の香りを楽しむことができるのです。繊細なダマスクローズは機械ではなく、全てブルガリアの人々の手作業によって 丁寧に一本ずつ摘みとられます。
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2~3000本から1gを抽出
ダマスクローズの花からは「水蒸気蒸溜法」という方法でローズオイルを採ることができます。水蒸気蒸溜法とは、釜でバラの花と水を煮詰めてオイルをつくる方法です。
水蒸気蒸溜法でつくられたローズオイルはとても貴重で、2~3000本からわずか1gしかとれません。その希少さから「ローズオイルはプラチナよりも高価」と言われています。
抽出されたローズオイルは石鹸や化粧品などの商品となり、皆様のお手元に届きます。 -
花びらもジャムもお茶で美味しく
世界で唯一認められている食用バラだからこそ、素材として利用できるのです。
ジャムは甘さを控えたナチュラルな味わいと、口の中で広がるバラの香りと花びらの感触をお楽しみください。
ダマスクローズを使用したローズティーはバラがほのかに香る癒しのお茶です。北欧紅茶は、ノーベル賞授賞式の晩餐会でも使用されているバラの香り高い極上の一品です。